風流 娘道成寺

1番運行
歌舞伎部門

風流娘道成寺

清水川町若連囃子:福宮囃子若連

解説

数ある道成寺物の代表作であります。安珍に恋をした清姫が白拍子に身をやつし、自分を裏切った安珍を蛇体となって追いかけ、道成寺の鐘の中に逃げ隠れた安珍を鐘をもろとも焼き殺す、というものです。男への愛情が激しいあまり、裏切られたと知った時の憎悪はより一層激しいものになるという女性の普遍的な気持ちを場面としています。清姫が蛇体となり鐘にまとわりつき恋の炎で鏡をとかし安珍を殺そうとする時これを押さえようとした道成寺の寺侍大館左馬五郎が大竹を振りかぶり、清姫と大立廻りをするという、歌舞伎十八番「押し戻し」の名場面です。
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