風流 勧進帳

11番運行
歌舞伎部門

風流勧進帳

馬喰町若連囃子:飛田囃子若連

解説

兄の頼朝と仲たがいになった源義経は、弁慶以下十二人の腹心と、兜巾、篠掛、金剛杖という山伏姿になって、北陸道を潜行していた。加賀の国の守護、富樫ノ左衛門は、安宅に関を設けて、特に山伏の通行には厳しい詮議をしている。そこへ義経一行が通りかゝるが、南都東大寺の勧進行脚が目的だと偽ってはいるが早くも富樫はそれを見破り、難題をふきかけて正体を顕わさせようと問いかけるが、先達の弁慶が巧みに、白紙の巻物を勧進帳らしく読み上げたり、強力の態に装わせた主人義経を、わざと足蹴にしたり数々の苦忠の有様に、却って武士としての同情を寄せ、知らぬ振して、関を通過させたのであった。
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