風流 つるのおんがえし

20番運行
物語部門

風流つるのおんがえし

大正町若連囃子:休場囃子若連
物語部門最優秀

解説

むかしむかし雪深い最上の里、休場に伝わるお話です。正直な若者欣作とおばあさんが住んでおりました。ある日それは見事な反物を織るきれいな「つう」という娘が伊邪那美尊の導きによって嫁に来ました。「つう」の織る反物は庄屋様も高く買ってくれました。「つう」は言います「決して中を見てはなりません」欣作は我慢ができずとうとう中をのぞいてしまいます。「わたしはお前様に助けてもらったつるです。見ないでとお願いしたのに私は悲しい」「つう」の切ない泣声が山の彼方へ消えていきました。あれから二五〇年の時を経た今も、雪がしんしんと降る日は山の方から「つう」の悲しい泣声が聞こえてくると言われております。
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