風流 義経 那須の与一 扇の的

7番運行
物語部門

風流義経 那須の与一 扇の的

新松本町若連囃子:泉田囃子若連

解説

日が暮れて両軍が兵を引きかけている時、沖の平家軍から年若い美女を乗せた小舟が一艘漕ぎ寄せて来た。美女は、紅地の金の日輪が描かれた扇を竿の先にはさんで船べりに立ち、陸の源氏に向かって手招きをしている。これを、見た源義経は、弓の名手、那須与一宗高に扇を射抜くよう命令した。与一は馬を海に乗り入れたが、扇の的までは、まだ四十間余りもあり、しかも北風が激しく吹いて扇の的は小舟と共に揺れている。「南無八幡」と心に念じた与一が渾身の力で鏑矢を放つと、矢はうなりを立て飛び放たれ見事に扇の要近くに命中。扇は空へ舞い上がり、ひらひらと海へ落ちた。固唾を飲んで見守っていた源平両軍は、歓声を上げ与一を褒め讃えた。
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