風流 “日本武尊”

16番運行
歌舞伎部門

風流“日本武尊”

若葉町若連囃子:飛田囃子若連

解説

これはまだ日本が一つの国として統一される前の物語。
大和の国の帝には、大碓命と小碓命という双子の皇子があった。ささいな事で兄を殺した小碓命、怒った帝は熊襲征伐(九州)を命ずる。熊襲タケル、出雲タケルを討った際に武勇を称えられヤマトタケルの名を与えられる。凱旋するとすぐに蝦夷征伐(関東)を命ぜられる。途中、伊勢神宮で叔母倭姫から草薙の剣を援けられ、蝦夷を討っての帰途、伊吹山の神に追われたタケルは能煩野で病に倒れる。知らせを聞いて妃の兄姫が夕ケルの子ワカタケルをつれて来る。初めて我が子の顔をたしかめ息を引きとる。一羽の白鳥か飛び立ち、高く空へ空へと、今こそ解き放され自由に空へ。永遠に天翔ける鳥どなったヤマトタケルー。
波瀾にとんだ悲劇の英雄ヤマトタケルのスーパー歌舞伎の名場面です。
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