風流 渡辺綱

14番運行
歌舞伎部門

風流渡辺綱

北町若連囃子:萩野囃子若連

解説

源頼光の四天王の一人、渡辺綱は内裏警護の任を帯びて都に上っていた。その帰途、一条戻橋に差しかかる。時は卯の花香り、月冴える初夏の宵、被衣を覆った女が現れ道連れとなる。その女の余りの美しさに綱は思わず見惚れるが、水面に映った形相の恐ろしぎ鬼女姿に我に返り、主君より賜りし名刀髭切の太刀で鬼女の腕を切り落とす。鬼女は轟と雷鳴と稲妻に映える雲中に姿が消え失せるという、歌舞伎の名場面であります。
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