新庄天満神社

藩政時代をしのばせる歴史と伝統

宝暦6年(1756)、大凶作にうちひしがれている領民に活気と希望を持たせ、 豊作を祈願するために領内をあげて行われた祭礼「天満宮祭り」が新庄まつりの起源。

新庄天満神社は新庄城址本丸跡の南西隅に位置し、新庄藩主戸沢家の氏神として尊崇された神社です。新庄築城の3年後にあたる寛永5年(1628)初代藩主政盛によって建立されたものです。主祭神は学問の神様である菅原道真であり、学業成就のご利益があると言われています。昭和62年8月25日に山形県指定有形文化財(建造物)指定されています。

新庄まつりの起源とされている祭礼「天満宮祭り」が始まったの宝暦6年(1756)。新庄まつりに関する記述が見られる最古の文献「豊年瑞相談」に当時の模様が詳細に記録されています。

豊年瑞相談

当時は毎年の開催ではなく、藩主が参勤交代で江戸勤番の時には行われず、藩主が在城の年、隔年ごとに行われていました。
現在、天満宮例大祭は毎年8月25日に執り行われ、藩政時代をしのばせる古式ゆかしい神輿渡御行列などが催されます。