風流 最上義光 小国城攻め

9番運行
物語部門

風流最上義光 小国城攻め

末広町若連囃子:角沢囃子若連

解説

出羽の地を一大領国にしようと野望を抱く山形城主最上義光は、北に領土を求め、伊達との和平を図り、天正八年(一五八○)七月、約四千の兵を率いて尾花沢から山刀伐峠を越えて小国の地に進入した。当時の小国(現在の最上町)地方は、細川直元が八千石の領主として治めていた。最上勢が来たとの報に直元は手勢三百で万騎の原に出向いた。多勢に無勢の戦いは二時間程で終わった。破れた直元は小国城に戻り城に火を掛け、自刃した。後を追おうと奥方は幼き我が子を道づれに自刃しようとしたその時、日頃可愛がっていた愛犬が突然吠えだした。城から脱出した二人に日頃の恩を返すのは今と、愛犬は最上勢の包囲網をかいくぐり、道案内をして無事秋田方面へと逃げのびたのである。小国を平定した義光はその後、新庄、荘内へとその勢力をのばしたのであった。
最上義光の小国城攻めを山車風にしたものである。
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