風流 春興鏡獅子

10番運行
歌舞伎部門

風流春興鏡獅子

清水川町若連囃子:不明

解説

明治三十六年三月の東京歌舞伎座に福地楼痴が書きおろした舞踏劇で長唄でおどるものであります
初演は九代目市川団十郎で題材は寛保二年に初代瀬川菊之亟が初演した「枕獅子」でこれは傾城の姿でおどりのちに獅子の狂いになるものでありましたが高尚癖のあつた作者と俳優が協議をして女主人公を千代田城大奥につとめをとる女小姓弥生ということにし一月二十日鏡開きの目に獅子の踊りをおどるという趣向に改めたものであり歌舞伎に於ては最も豪壮絢爛なる場面であります
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