風流 高松城水攻め

6番運行
物語部門

風流高松城水攻め

沖の町若連囃子:不明

解説

天正十年五月備中竜王山に陣を敷いた秀吉は高松城水攻めの大攻略戦を開始した。折から五月雨を集めて刑部川の水量は刻々と増し高松城の運命は且夕に迫つた、城主清水宗春は自分の切腹により生き残つた人々の助命を使者に託した。
やがて白装束に身を包み笹舟に乗つた宗春は今生の名残りにと扇をを開き、
  へ(記号?)川船をとめて逢瀬の波枕、あすははかなき身の果てぞ
と鮮かに舞い納め従容として腹十文字にかき切つて大往生を遂けた。
秀吉が勝利に酔う暇もなく主君信長の恨を晴すべく本能寺に引き返したのはこの日の夕暮れ時である。
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