風流 積恋雪関の扉

5番運行
歌舞伎部門

風流積恋雪関の扉

上万場町若連囃子:不明

解説

関扉は顔見世狂言の代表的なものであり、天明四年十一月江戸の桐屋で関兵衛は初代中村仲蔵と小町及び墨染は三代目瀬川菊之示によつてはじめて上演され、六歌仙の伝説に謡曲「墨染桜」の筋書に合はせ成つたものと伝えられております。
仁明天皇崩御後逢坂の関に関守関兵衛と仮りの名を使つて姿を変えて、実は天下を狙う大伴黒主がその機を狙って居りましたが、或る日盃の中に鎮星のきらめくのみて桜の大古本を切り護摩木とし折れば大願成就と占いに、三百年に余る桜古本を伐つて天下を調伏しようとしましたが、その桜の精は傾城墨染の姿となつて現われ、夫安貞の敵と立ち廻りとなる。これは豪華華麗な「墨染桜」の舞台を再現したものであります。
戻る