風流 かぐや姫(竹取物語)

12番運行
物語部門

風流かぐや姫(竹取物語)

下金沢町若連囃子:不明

解説

かぐや姫の物語は普通には「竹取物語」と呼びならされ日本の一番に古い創作物語として平安朝の初期に書かれました。作者は誰れかわかつて居りません。
かぐや姫は竹の中から発見され竹取翁夫婦に育てられ、はなやかな美しい姫に成長しました。あまりにも美しい姫に貴公子五人(大伴大納言、阿部右大臣、石上中納言、石作御子、車待御子)から結婚を申しこまれ、かぐや姫は難題を出して出来れば結婚しようとしたが誰もとく事が出来なかつた(難題とは、蓬莱山の宝の木の枝、竜王の首かざりの玉、つばめの巣の中にもあると云う子安貝)時の天子様からもお召しになりましたがお断わり申上げ旧八月十五夜に月の世界に昇つて行つてしまいました。みんなの手で止めようとしても人間の力では到底出来得るものてはない。竹取のおきな夫婦に育ての思を感謝して姫が出て行く場面では世に変りない愛別離苦が語ら礼そしてもともとふしぎな姫が現世を離れて行くのはしかたがないとする運命へのあきらめが悲しくも示された場面です。
又この物語は人間界を遠く隔てて、けがれなくただ美しくある天上界に、昔の人々がどんなに深いあこがれをもつていたかをみごとに綴つたものであります。
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