風流 伊達政宗外伝「義姫武勇の輿入れ」

4番運行
物語部門

風流伊達政宗外伝「義姫武勇の輿入れ」

末広町若連囃子:角沢囃子若連

解説

永禄八年(一五八五)初夏の事である。羽州山形城主最上義守の娘義姫(後のお東の方)は米沢城主伊達輝宗に嫁ぐ為、中山峠(現在の上山市近郊)に来ていた。輿の脇には後に政宗の旗本となる山家国頼がいた。伊達方からは鬼の左月らがむかえにきていた。輿からおりた時、前方から一匹の大きな猪が行列めがけて突進してきた。あわてている家臣を退けて義姫は手にした弓で猪を退治したのである。これには武勇で知られた伊達家臣もただ唖然としているだけであった。永禄十年八月三日、義姫は一人の男子を生んだ。幼名を梵天丸と名づけられたこの子こそ、後に奥州を平らげ天下に独眼竜政宗の名をとどろかせた伊達政宗である。
昭和六二年NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」第一話より
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