風流 鳴神

14番運行
歌舞伎部門

風流鳴神

東本町若連囃子:升形若連

解説

時の天皇が、鳴神上人に皇子誕生の祈祷を依頼し、もし誕生すれば上人の為に北山に祈祷所を作る約束をした。しかし皇子が誕生したにもかかわらず、約束を果たさない天皇を恨んだ上人は、北山の瀧壺に竜王を封じ込め、天下に雨を降らさない。国土は乾き、干魃に民百姓が悩む結果となる。そこで天皇は大内第一の美女雲絶間姫を北山の岩屋に送り込む。鳴神上人は、姫の恋物語に心を奪われ、壇上から転げ落ちる。しかし姫の計略に違いないと一度は警戒するが、さすがの上人も姫の美しさに迷わされ、ついに自ら行法を破る。上人を酒に酔わせた姫は、その隙に滝の上の注連縄を切り、竜王を解き放つ。たちまち雨が降り、だまされた事を知った上人は経文を破りなだめる弟子を振り払い、その身を雷と化して姫の後を追っていくという、歌舞伎十八番の一つ。
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