風流 富澤馬頭観音出羽勘七暴れ獅子由来の場

15番運行
物語部門

風流富澤馬頭観音出羽勘七暴れ獅子由来の場

上茶屋町若連囃子:松本囃子若連

解説

小国郷(最上町)東善院の馬頭観音堂は、最上三十三観音三十一番札所として名高い所です。その観音堂に彫られた唐獅子は、夜な夜なそこを抜け出して暴れまわり村人を困らせておりました。住職は、その暴れ唐獅子の所業に手を焼き、やむなく縄で縛って抜け出せなくしたという伝説があります。この暴れ唐獅子の彫刻は、羽黒山の祭殿彫刻で有名な出羽の勘七の作品といわれています。この出羽の勘七とは、木龍・官龍・雲龍の三師弟の通称で、暴れ唐獅子を彫ったのは、彫刻師として最高の境地を究めた二代目出羽の勘七こと官龍でした。この暴れ唐獅子は、ノミ使いの巧みさとともに、伝説にもなる今にも動き出すのかような力強さと躍動感が伝わってくる秀作で、今でも縄で縛られているのを見ることができます。
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