風流 土蜘蛛

12番運行
歌舞伎部門

風流土蜘蛛

川西町若連囃子:小泉囃子若連

解説

平家物語「剣の巻」に―――
頼光奇病にかかり深夜幽なる燭の影より長さ七尺ばかりなる法師歩み寄りて縄をさばきて頼光をつらんとす。頼光枕に立置かれたる膝丸の名刀を取りてはたと切る。四天王の者共聞きつけて走り寄り燭台の下らんれば血こぼれたり。これを追い行く程に北野の程に大なる塚あり。塚を掘り崩して見る程に中より土蜘蛛の精魂が現われ千筋の糸を投げかけて苦しめたが遂。に搦め参りたる。(中略)これより名剣膝丸をば蜘蛛丸と呼号しける。
歌舞伎顔見世の狂言とした。主人公には白拍子霊菊が蜘蛛の精となり各名優が競って演じた名場面であります。
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