菅原伝授手習鑑 車引

12番運行
歌舞伎部門

菅原伝授手習鑑 車引

清水川町若連囃子:福宮囃子若連
shimizugawa

解説

 梅王丸、松王丸、桜丸は三つ子で、舎人として奉公をしています。ある日、菅丞相の冤罪で浪人となった梅王丸は、偶然吉田神社で桜丸と出会うと、桜丸は冤罪の原因が自分だと責め立てます。その時、藤原時平が乗った牛車が通りかかり、二人は共に菅丞相の無念を晴らそうとします。行く手を阻まれて何事かと松王丸が様子を見に出てきます。ここで三兄弟が揃いますが、今は敵味方。三人で争っていると牛車の天井が飛び、中から時平が姿を現すと、あまりの威勢のよさと鋭い眼光で二人は竦んで動くことができません。時平は境内を血で汚すことを嫌い、松王丸に免じ二人の無礼を許しますが、三人は後に再度決着をつける約束をしてその場を去ります。歌舞伎「菅原伝授手習艦」より忠義を重んじる三人を描いた「車引」の一場面でございます。

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