羽衣伝説

15番運行
物語部門

羽衣伝説

沖の町若連囃子:山屋囃子若連

解説

 漁師の白龍が、春の富士が美しく映える三保の松原で釣りをしていると、松に美しい衣がかけられていた。家宝にするために手に取ると、松の陰から天女が現れ、その羽衣が無いと天に帰れないので返して欲しいと言う。白龍は天女を哀れみ、舞を舞って見せてくれるならば羽衣を返すと言う。天女は羽衣がなければ舞うことができないと答えると、白龍は先に羽衣を返すと舞わずに天へ去ってしまうのではないかと疑う。すると天女は「いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを(疑いを持つのは人間のみにあることで、天に偽るということはないのに)」と述べる。その言葉に白龍は恥じ入り衣を返す。天女は舞を舞って天に帰っていった。
 戦争の為3年間中止していた新庄まつり山車行列を、復興の混乱のさなかの昭和二十一年、沖の町若連が唯一山車を繰り出し市民に元気と希望を与えた。その時の題目「羽衣」を昨年中止となった新庄まつりを盛り上げ、コロナ禍最期収束を願い製作する。

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