神室山、それは山形と秋田を境にする神室連峰。古来より山岳信仰で知られ、修験の山として鳥海山と並び称される存在である。
昔、神室山に大墓公阿弖流為率いる蝦夷首長の悪路王が蛮居し村人を苦しめていた。そこで桓武天皇から節刀を受けた征夷大将軍坂上田村麻呂は、これを平定せんとし攻めあがる。しかし霧深い神室山中で苦戦をしいられる。そこで神に願をかけると、八森山から神室山にかけて光が差し込み、尾根筋が見え勝機を見出す。これは天狗のお導きだと…
地域を平定した坂上田村麻呂は、神室山を開山 麓を開墾し稲作を復旧させた。
最上地方では神室山を西の鳥海山に対し、東のお山と呼び「神室権現」「雷神」「太田神」「水神」として麓の人々は、現在でも厚く信仰してる。