碇知盛

14番運行
物語部門

解説

 源平最後の戦いとなった壇ノ浦での海戦。初めは海戦を得意とする平家方が優勢だったが、潮流が変わるなど徐々に源氏方に押し返され、遂に形勢は完全に逆転し平家方の敗北は決定的となる。「平家もこれまで」と二位の尼は源氏方に奪われるくらいならと、幼帝安徳天皇と三種の神器と共に海へと入水する。
 全身に戦傷を負った平家方の総大将、新中納言平知盛はそれを見届けると、最早最期と自らの体に碇網を巻き付け、碇を持ち上げると「見るべき程の事は見つ」と言い放ち碇と共に海へ入水し自害した。
 これにより平家は滅亡し、長きに渡った源平の合戦は幕を下ろしたのである。

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