風流 土蜘蛛「蜘蛛の拍子舞」

14番運行
歌舞伎部門

風流土蜘蛛「蜘蛛の拍子舞」

清水川町若連囃子:福宮囃子若連

解説

平家物語の「剣の巻」にある場所で、源頼光は奇病に伏し病床で苦しんでいた折、幽かなろうそくの影より異様な法師が近づき縄でしばろうとした。頼光は驚いてとび起き、枕元の名剣「膝丸」を取り法師に切りつけた。かけつける四天王の者達が頼光の指す法師の流した血をたよりに北野の塚まで行き、その大塚を掘り起こして見ると、中から土蜘蛛の精が現われ、頼光めがけて千筋の糸を投げてきた。その時四天王随一の剛の者、坂田の金時は、己れ曲者と土蜘蛛と大立廻りの末、ついにこれを仕止めた。その時以来、名剣「膝丸」と「蜘蛛切丸」と名付けられた。
歌舞伎の中でも荒事として名優が競って演ずる名場面である。
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