風流 先代萩「問答所の場」

13番運行
歌舞伎部門

風流先代萩「問答所の場」

大正町若連囃子:休場囃子若連

解説

この芝居は、御家騒動狂言の白眉で、言うまでもなく皆様ご存じの伊達騒動を脚色したもので、仁木弾正と叔父の伊達兵部が結束して若君を毒殺し、御家横領をくわだてるが、政岡や荒獅子男之助等の忠節で事なきを得る。
この場面は、訴証に負けた仁木弾正が相手の渡辺外記左工門を投害せんと衝立の蔭から現われ、一太刀外記に斬付けた。外気少しもひるまず、扇子をもって立ち向かうが、その時対決にあたった役人細川勝元が上意書を掲げて“上意”“上意”と呼びながら現れ、外記訴証に勝ったぞと外記を励ます処を、外記の子息民治が外記をたすけて弾正をたおす。此処でながらく争って来た伊達騒動も遂に終止符を打つ事となり、鶴喜代方の勝利と定まり、六十四万石の伊達家も安泰となった。
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