風流 歌舞伎十八番「暫」

5番運行
歌舞伎部門

風流歌舞伎十八番「暫」

北町若連囃子:萩野囃子若連
ゆめりあ展示

解説

 鶴岡八幡宮で清原武衡の関白宣下の式が行われていると、賀茂次郎義捐、その許嫁桂の前ら一行が大福帳の額を奉納しに現れます。  鯰坊主の鹿島入道震斎や女鯰の照葉らを従え出てきた武衡が、かねがね遺恨のある加茂家一行を斬るように家来の成田五郎に命じたその時、「しばらく」と声がして、加茂家の忠臣、鎌倉権五郎景政が現れます。  武衡は追い払えと家来に命じますが、権五郎は動じるどころか、加茂家の重宝、国守の印と名刀雷丸を盗んだのではないかと武衡に詰め寄ります。言い逃れようとする武衡ですが、加 茂家の重宝は取り返したと照葉が進み出ます。実は照葉は、権五郎の従姉妹で加茂側の間諜だったのです。  最後のあがきで討ちかかろうとする者を権五郎は一太刀で首を打ち落とし、意気揚々と引き上げていくのでした。

戻る