高天原を追放されたスサノオは、葦原中国の肥の川の上流の村に辿り着きます。 すると、老夫婦と娘が泣いており、尋ねると、高志からやって来る八つの頭を持つヤマタノオロチに、娘のクシナダを生贄として差し出す時が来てしまったと言うのです。 話を聴いたスサノオは、娘との結婚を条件にオロチを退治する事を決意します。クシナダを櫛に変えて髪に隠し、老夫婦 には強い酒を作らせ、オロチを待ち構えます。 やがて轟音とともに現れたオロチは酒甕を見付けると酒をすべて呑み干し酔つぱらつて寝こんでします。スサノオはすかさず剣を抜き、たちどころに切り刻み、見事にオロチを退治しました。すると尾の中から太刀が現れます。これが世に言う草薙の剣なのです。