風流 猿之助四十八撰「金幣猿島郡」

6番運行
歌舞伎部門

風流猿之助四十八撰「金幣猿島郡」

若葉町若連囃子:飛田囃子若連

解説

 平将門の妹の七綾姫は、宇治に匿われているうちに許婚である文殊丸頼光と再会できました。しかし、この家の盲目の娘清姫は、宝剣の威徳によって目が開くと、頼光こそがかねてより恋慕う人とわかり、七綾姫への嫉妬から蛇体と化します。頼光と七綾姫は逃げ延びますが、七綾姫に執心する藤原忠文も二人への嫉妬心から鬼と化し、やがて清姫と忠文の怨霊は合体し中空へ飛び去っていきます。  所変わって三井寺では頼光が清姫や忠文の菩提を弔うために鐘を吊り上げようとすると、中から寺内に匿われていた七綾姫が現れます。早速二人が祝言を上げようとすると、白拍子花子が現れ舞を奉納しますが。舞を舞うにつれ清姫と忠文の怨霊 が入り込み、頼光と七綾姫を祟り殺そうとします。そこへ田原藤太秀郷が現れ大立ち回りの末、怨霊を退治するという猿之助四十八撰の名場面です。

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