風流 碇知盛

16番運行
物語部門

風流碇知盛

清水川町若連囃子:福宮囃子若連

解説

 源氏と平家が繰り広げた源平合戦の一つ、摂津大物浦での場面です。源氏に追い詰められた知盛は幼い安徳帝を擁し平家の再興を狙い、義経に返報せんと最後の奇襲に打って出ます。海上の嵐に乗じて義経を葬ろうと出かけていきますが、まさかの返り討ちにあい平家軍は知盛のみとなってしまいました。髪はおおわらわ体には矢を多く受け負傷した知盛。しかし、義経は、安徳帝の身柄について決して悪いようにはしないと云います。それでもなお義経に立ち向かおうとする知盛、それを見た典侍の局は持っていた懐剣で自害すると、ついに知盛は天照大神の罰があたったのだと最期を悟り、帝を義経に託し、自らは掟を担ぎ、大海原へ身を投げ果てたのでありました。

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