風流 ひよどりごえ

4番運行
物語部門

風流ひよどりごえ

末広町若連囃子:角沢囃子若連

解説

 寿永三年、義経は一の谷のひよどりごえから平家本陣を眼科に見下ろしていました。人馬が降りるのは到底不可能と思われる急斜面を、鹿が駆けるのであれば馬も駆けるに相違ないと、義経は騎馬奇襲にて、平宗盛、教経等が率いる平家本陣の背後を突きました。その最中、畠山重忠は自分の馬が傷つくのを恐れ、己が腕力にて愛馬三日月を担ぎ上げ、ひよどりごえの急斜面を駆け下りたのでした。

 源氏の奇襲に虚を付かれた平家の者共は、我先にとばかりに海上の船へと逃げ惑うばかりであったといいます。

 平安時代の悲劇の英雄、源義経と坂東武士の鑑と称された畠山重忠による、ひよどりごえの名場面です。

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