風流 黒田武士

11番運行
物語部門

風流黒田武士

北町若連囃子:萩野囃子若連

解説

黒田藩家臣、毋里太兵衛は、主人の命を受け福島正則宅へ使者として出向きました。その際、主人から酒は飲まぬよう命ぜられていました。太兵衛は家中でもフカと言われるほどの酒豪で、また正則自身もたいそうな酒豪であったため酒を勧めますが、太兵衛は主命であると断わり続けます。そこで正則は、大盃を飲み干せば望みのものをとらせるとけしかけました。それでもかたくなに断わる太兵衛に正則は「黒田家は腰抜け侍ばかりじゃ」とののしりました。自分の事ならまだしも、主家を馬鹿にされてはと、ついに大盃三杯を飲み干しました。約束通り日本一の名槍「日本号」を正則からもらい受ける名場面です。
戻る