風流 “加賀見出仇討ち奥庭の場”

2番運行
歌舞伎部門

風流“加賀見出仇討ち奥庭の場”

若葉町若連囃子:飛田囃子若連

解説

加賀百万石前田家江戸表の出来事。
大奥の局職岩藤と伯父弾正は、前田家の乗っ取りを計るが、中老尾上に気づかれた。
そこで一味は、尾上をなき者にせんと、鶴岡八幡宮の神前で、草履をもって尾上の頭を打った。尾上も、衆人万人の中で、はづかしめられ、これ以上の勤めも出来ないと自害した。
尾上の召使いお初は、主人の自害を知るや早速、長廊下を渡り、岩藤の所へと急ぎ、紅葉山奥庭にて見事主人尾上の仇を討った。
江戸時代「加賀見山」は、歌舞伎にも上演されたが、特に綿絵が有名であった。当時の仇討ち礼賛の世相を背景に、美しく描かれたお初が評判であった。
今回の趣向は「加賀見山綿絵七つ目の奥」より取材したものです。
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