風流 「安寿姫と逗子王丸」

12番運行
物語部門

風流「安寿姫と逗子王丸」

下金沢町若連囃子:不明

解説

藤原時代の中頃、岩木判官正氏は山城の国の守護職でしたが亜人達のザンゲンに合いその職を追われ陸奥の国に流されました。あとに残された奥方と二人の子供安寿姫と逗子王丸に父を尋ねて陸奥の国へ下る途中、越後の国迄たどりついた時、人買いの為に母は佐渡へ二人の子供は丹後の由良港の三荘太夫の所に売られ、姉は汐くみ、弟は柴刈の仕事させられて居りました。毎日姉弟は父こいし母こいしと泣いてばかり居りましたがある日、姉は弟へこゝを逃げる様すゝめました。翌日二人は仕事に行くふりをして三荘太夫の家を出た二人は国境迄来て姉は、ここからはお前一人で逃げて呉れ、私は後から行きますと云いきかせ弟の姿の見えなくなる迄見送った姉は沼に身をなげて死にました。逗子王は無事にのがれ、京に上り立身出世の末、佐渡に流された母とも陸奥の国の父とも対面し、悪三荘太夫親子両名を処刑すると云う物語です。この舞台は酷使された逗子王丸が逃走を企てたと云われてひたいに焼ごてをつけられる所です(姉が信心する身代り地蔵のためにきづあとが残らなかったとか云われる。
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