風流 地獄変

3番運行
物語部門

風流地獄変

馬喰町若連囃子:不明

解説

平安の頃狩野良秀と言う絵の大家が京の都に庄んで居りました。その娘に露草と言う美しい娘が居りましたが、時の権力者堀川の大臣がその娘に目をつけて館へ差し出すよう命じます。良秀はがんとして聞き入れませんのでそれならば若い女の悶え苦しむ姿を描く様に命じます。良秀は、その申し出も「よい手本がなければ出来ませぬ」と断りますと「それならばよい手本を見せてやる明日我館へ参れ」と申しわたされ翌日出仕ますとむざんや娘露草は堀川大臣の者にとらえられ、火灸の刑にされて居りました。がくぜんとした。良秀はむねんと思えどさあらぬていで許してくれと心で詫びて一心こめて筆をはこびます。後世に残す名作の誉高し地獄変
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