風流 戻橋

10番運行
歌舞伎部門

風流戻橋

北本町若連囃子:不明

解説

源頼光の四天王一人渡辺網は内裏警護の任を帯びて都に上っていた。網は主君の命を受け組仲郷の姫君の許え恋文を届けた。その帰途一条戻橋にさしかかる。
時は卯の花香り月冴える初夏の宵被衣を覆った女現われ道連れとなる。
その女のあまりの美しさに網は思わず見惣れるが、水面に映った形相恐しき鬼女姿に我に返り、主君より賜り七名刀髭切の太刀で鬼女の腕を切落す。鬼女は轟く雷鳴と稲妻に映える雲中に姿を消え失せるという歌舞伎の名場面であります。
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