風流 鬼女「紅葉伝説」

10番運行
物語部門

風流鬼女「紅葉伝説」

新松本町若連囃子:泉田囃子若連

解説

 平安の頃、紅葉という高貴な女性が京の都から水無瀬(鬼無里)に追放されてきました。  村人は美貌と教養溢れる紅葉に、内裏屋敷を造り敬慕しました。しかし、紅葉は山里の暮らし に物足りなさを感じ、昼は村人に読み書きを教えていたものの。夜は変装して他村を荒らし回る生活を始めます。やがて紅葉は鬼女と呼ばれるようになり、更に鬼女が都を狙っているという噂 が流れました。  朝廷はその噂を聞き、平維茂に鬼女の退治を命じました。維茂は兵を引き連れ討伐へ向かいましたが、紅葉の妖術に太刀打ちできず、失敗に終わります。紅葉の妖術を破るためには神仏の力にすがる他ないと、維茂は別所北向観音に十七日間参籠して必勝祈願をし、降魔の剣を授かりました。剣の力で妖術は効力を失い、ついに紅葉は征伐されました。

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