風流 大津絵道成寺

12番運行
歌舞伎部門

風流大津絵道成寺

沖の町若連囃子:山屋囃子若連
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解説

 大津絵とは、江戸時代近江の国、大津の土産物、護符として評判になり、元禄の頃に最盛期となった、肉筆の素朴な風俗画、風刺画、仏画などをいいます。

 「大津絵道成寺」は長唄、京鹿子娘道成寺を下地にした大津絵で、それを元に歌舞伎の演目に取り入れられました。大津絵の人物が次々に替わり踊りを舞う変化舞踊です。

 場面は、絵の題材である、鷹匠、座頭、船頭などが登場しそれぞれが踊りを見せます。最後に藤の花の精の娘「藤娘」が現れ踊っていると、突然、鐘が落ちてきて「藤娘」が閉じ込められてしまいます。そこへ「武蔵坊弁慶」が現れます。念仏を唱え、鐘を釣り上げてみると、そこから出てきたのは「鬼」でした。「鬼」が暴れているところへ「矢の根蘇我五郎」が現れ、「武蔵坊弁慶」と共に「鬼」と大立ち回りを見せ、遂に「鬼」を退治したのでした。

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