風流 鳴神

10番運行
歌舞伎部門

風流鳴神

千門町若連囃子:本合海囃子若連

解説

鳴神上人は、寺院建立を約束に皇子誕生の祈祷を行います。見事皇子が生まれましたが、朝廷は約束を反古にしてしまいました。鳴神上人は恨みを募らせ、世界中の竜神を滝壺に封じ込めたため、雨が全く降らなくなり、国中大日照りが続き、井戸の水も枯れ果て、民百姓は大変な難儀を被ることとなりました。困った朝廷は、色仕掛けで上人の呪術を破ろうと、絶世の美女雲の絶間姫を差向けます。上人はたちまち姫の色香に溺れ、酒に酔いつぶれ、深い眠りに落ちてしまいます。その時を見計らって滝壺から放たれた竜神により大雨が降ります。騙されたことを悟った上人は烈火の如く怒り、髪を逆立て、衣は炎となって、姫を追いかけます。
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