風流 京都蟹満寺の由来

5番運行
物語部門

風流京都蟹満寺の由来

上金沢町若連囃子:仁間囃子若連

解説

京都府相楽郡山城町に一軒の農家があった。
家族は夫婦と娘と三人暮し、娘は人並優れた美しさ、それにも増し観世音菩薩を信仰する心の優しい娘であった。ある日村人に殺されそうに成った蟹を金をやって買取り放してやった。
数日後父が野良で蛙を呑もうとして居る蛇を見て可愛相と思い娘をやるから蛙を助けて呉れる様頼んだ。娘にこの話をすると自分の部屋に入り静に観世音経を読み初めた。その夜、貴公子姿で現われた蛇は、戸締りがしてあるのに怒り雨風を起し暴れた。暫して、外は静かに成ったので戸を開けて見るとあたり一面蛇の肉片と何千匹の蟹の死骸があった。命の恩人の為、身を犠性にして戦った蟹と蛇の霊を慰める為、一寺を建立したのが現在の普門山蟹満寺である。
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