風流 鬼若丸 鯉つかみの場

4番運行
物語部門

風流鬼若丸 鯉つかみの場

若葉町若連囃子:飛田囃子若連

解説

歌舞伎狂言で鯉魚の精と水中で格闘する演技を、鯉つかみ物と言っております。
この場面は、武蔵坊弁慶の幼小の頃の物語で、幼名を鬼若丸と言いました。
播磨国(兵庫県)にある書写山円教寺は、現在も西国巡礼札所三十三番中二十七番目の寺として有名です。鬼若丸は幼くして、この寺の稚児として預けられました。しかし学問、手習いは、そっちのけで兵法の稽古に明け暮れました。
ある時は、寺の沼に目の下八尺余の大鯉が現われ、村中がが大さわぎしました。この時、鬼若丸は「これしきの鯉、おのれ一人で捕えてみせるわ」と短刃を手に持ち、くだんの大鯉の背にひらりと飛び乗り、ただ一つきに突き刺しました。
後、鬼若丸は比叡山に移り修業して源義経に仕え数々の武勇伝をのこしました。
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