鞍馬の寺に預けられていた牛若丸。ある時、源氏の御曹司であることを知ってからは学問に身が入らなくなり、毎晩平家討伐を思い、貴船明神の奥で烏天狗を相手に剣術の稽古に励みます。困った和尚は牛若丸の名を遮那王と改めます。
一方、幼少の弁慶(鬼若丸)はとても乱暴者で怪力があり、八尺もある鯉を短刀一つで退治してしまう程でした。
後に、偶然その二人が五条の大橋で運命の出会いをします。弁慶は千本目の刀を手に入れる為、遮那王と戦いますが、遮那王の身軽さに打ち負かされ、敢え無く降参し忠義の契りを交わします。
この出会いにより忠臣を得た義経は、弁慶の献身的な支えにより、源平合戦の活躍へと向かっていくのです。