昔あるところに、天帝の娘の織姫と、働き者の彦星がいました。やがて二人は結婚しました。すると、今まで働き者だった二人は急に遊んで暮らすようになり、全く働かなくなってしまいました。起こった天帝は二人の間に天の川を作って離してしまいました。悲しみにくれた二人は泣き続けました。それを見た天帝は、前のようにまじめに働いたら一年に一度だけ二人を合わせると約束しました。それから二人は心を入れ替えて一生懸命働くようになりました。七月七日に雨が降り天の川の水かさが増すと、二人は天の川の岸辺に佇み、お互いに切ない思いを交わしながら、川面を眺めて涙します。すると、そんな二人を見かねて、何処からともなくかささぎの群れが飛んできて、翼と翼を広げて天の川に橋をかけ、織姫を彦星のもとへ渡す手助けをしてくれます。七夕の織姫星は新庄市の真上を毎日通るそうです。夜空を見上げれば、姿があるかもしれませんね。