大昔、傲来国という国に花果山と呼ばれた美しい島があった。その島にある山の頂上から石ザルが生まれた。孫悟空である。悟空は仙人から長生不死の術や觔斗雲などの七十二変化の妖術を会得した。さらに如意棒を手にした悟空は思うのままに暴れまわり、天上界の神々の怒りをかった。そこで釈迦如来は悟空を五行山という山の下に閉じ込めてしまった。おりか四大唐国の太宗皇帝は玄奘法師(三蔵法師)に天竺の雷音寺に行き経文一万五手余巻を頂いてくるように命じた。三蔵法師は仏門に帰依し改心した孫悟空、カッパの妖怪沙悟浄、豚の妖怪猪八戒を従え天竺へ向かった。道中様々な妖怪が出現し一行の行く手を妨げた。時に悟空らと金角銀角大王、牛魔王との戦いは壮絶を合わめた。長い旅の末とうとう天竺へ着き、大切なお経を頂くことができて、大唐国へ持ち帰った。