風流 「舟弁慶」

6番運行
歌舞伎部門

風流「舟弁慶」

馬喰町若連囃子:飛田囃子若連

解説

文治元年十一月、源義経が兄頼朝の疑いを解かんがため、弁慶その他の家来を連れ、摂津の国大物が浦から更に海路九州まで行かんがため出帆した。暫くはおだやかであった海上が俄かに海が荒れ、波間には西国で亡ぼされた平家の一門が各々怨霊となり、中にも知盛の亡霊が義経を海に沈めんとして潮を蹴立て悪風を吹きかけ長刀を振りかざし斬ってかゝるを、弁慶必死になって珠数を押し拝んで祈り続けると悪霊次第に遠ざかり、引く汐と共に跡知れず白波と消えていくのであった。
戻る