風流 最上の伝説「白髭沼と竜神」

21番運行
物語部門

風流最上の伝説「白髭沼と竜神」

上茶屋町若連囃子:松本囃子若連
物語部門最優秀

解説

鮭川村には白髭沼という沼があり、龍神が住んでいたそうだ。昔、香雲寺様という新庄の殿様が、その沼を干して龍神の正体を見届けてやろうとした。家老達は言葉を尽くして止めようとしたが殿様は聞き入れず、やがて、沼には大勢の人夫が群がり水を汲み始めた。ところが七日目の事、今まで一点の雲もなかった空がにわかに真暗になり、雷鳴がとどろき、大雨が降ってきた。人々は恐ろしさの余り、地にはって頭をかかえて震えていた。沼の上に紫の雲がたれ下がり、そこから声が聞こえてくると、殿様は何か悟ったらしく「沼の主の正体見届けた。みなの者、休め。」と下知した。間もなく嵐が止み青空が戻り殿様が馬で帰る途中に、大蛇に化身した龍神に襲われる。殿様は、宝刀を抜いて、これを防いだが、馬は大蛇にかまれて死んでしまったという郷土に伝わる伝説の名場面です。
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