風流 鳴神

4番運行
歌舞伎部門

風流鳴神

東本町若連囃子:升形囃子若連

解説

時の天皇が、鳴神上人に皇子誕生の祈祷を依頼し、もし誕生すれば上人の為に北山に祈祷所を作為約束をした。しかし皇子が誕生したにもかかわらず、約束を果たさない天皇を恨んだ上人は、北山の滝壺に龍王を封じ込め、天下に雨も降らさない。国土は乾き、干魃に民百姓が悩む結果となる。そこで天皇は大内第一の美女雲絶間姫を北山の岩屋に送り込む。雲絶間姫は色じかけで上大を堕落させる。そして、行法が破れ、竜神は天に上ってついに雨が降りだす。怒った鳴神は、なだめる弟子を振り払いその身を雷と化して獏絶間姫の後を追っていく。四雲絶間姫が扇情的な恋物語で上人の心をとろけさせるところが眼目です。又だまされたと知った鳴神が憤怒の形相ものすごく荒れ狂う幕切れには、荒事演出が巧みに使われている歌舞伎の名場面である。
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