風流 天の岩戸

10番運行
物語部門

風流天の岩戸

下金沢町若連囃子:不明
1966_10

解説

遠い遠い昔神代の話です。
「あまてらすおおみかみ」の弟君「すさのおのみこと」の度重なる乱行に姉君は大勢の神々に対する礼義により天の岩戸におかくれになりました。おかくれになりましたとたん此の世はいつしゆんにして暗黒の世界になりました。
真闇黒の中で多々の神カの困りはてた黒い影がういごめいて居り庭火が焚かれ、煙は自龍の村に高く低く流れましたその時です。不意に足拍子がとんとんと聞えできました。それは「あめのうづめのみこと」が神の葉の束を打振りながら面白可笑しく跳り、狂うのでした。多くの神々も一人は笛、一人は竹をと「あめのうづめのみこと」の跳りに合せてにぎやかになりました。間もなく重苦しくきしむ戸のひびきが聞えました。それは、「たぢらおのみこと」が天の岩戸をカーぱいに引きあけたのでした。途端に侃と金光が流れて日の神はにこやかにお現れなさいました。多くの神々は弾ね返された様に一斉に起ちあがり喜びの声が明るい「あめのやすのかわら」にいつまでもいつまでもどよめきわたりました。神代の話です。下金沢若連作製のこの山車にて新庄市発展の一端と致さば光栄に存じます。
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