風流 「義経千本桜」伏見稲荷鳥居前の場

7番運行
歌舞伎部門

風流「義経千本桜」伏見稲荷鳥居前の場

上万場町若連囃子:不明
1966_07

解説

「恋と忠義はいずれが重いかけて思いは量りなや、静に忍ぶ都をば跡に見棄て旅立ちて大和路さして行く野路も…一名文句に始まる義経千本桜のうち吉野山伏見稲荷鳥居前の名場面を再現したものであります。兄頼朝の怒りにふれて都落ちの義経にとり残されて窮地に陥入る愛妾静御前と静の持つ鼓の皮となつた親狐を慕う子狐が忠信の化身となつて静を助けて義経の待つて居る川連法眠館まで急ぐ訳ですが爛漫たる桜花を背景に静と狐忠信の人も畜生も親子の情に変りない慕情をそれぞれにからませつゝ初音の鼓の美しい音色と共に絢爛華麗な歌舞伎絵巻です。
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