風流 暫

16番運行
歌舞伎部門

解説

舞台は鶴岡八幡宮。天下をわがものにしようとする公家悪、清原武衡が、手下の鯰坊主震斉や女鯰照葉など大勢の家来を従え、関白宣下の式をあげようとしていた。そこへ、加茂次郎義綱と婚約者の桂の前一行が大福帳と掛額を奉納に来る。すると武衡は言いががりをつけ掛額を引き下ろし、家来達に命じ善良な男女を斬ろうとする。
まさにその時、耳をつんざくような大声で「しばらく」と声をかけ、鎌倉権五郎景政が登場し、景政は武衡の横暴を責め、大太刀を抜いて大勢の奴の首を斬ってしまう。悔しがる武衡を尻目に、善人達を助けた景政は大太刀を肩に意気揚々と引きあげていくのであった。
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