風流 「文覚上人」

1番運行
物語部門

風流「文覚上人」

沖の町若連囃子:山屋囃子若連

解説

平安末期から鎌倉初期の僧で俗名を遠藤盛遠と云い、北面の武士として上西門院の武者所に任ぜられていたが、十九才の時誤って袈裟御前を殺してしまった。
一念発起して出家を志し、仏門に入るに当って、熊野那智山の霊跡をたずね、苦行の毎日が続いた。やがて満願の時は来て、滝の上を眺むと大音響のもと、火炎を背に、右に隆魔の剣を持ち、左に縛の縄を執る不動明王が現われた。一切の悪魔煩悩をとりひしぐ形相の物凄さに前非を悔い、ひたすら仏の慈悲にすがり、苦悩する若き日の文覚の姿を沖の町若連の伝統に賭けて、あえてここに再現する。
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