助六由縁江戸桜

5番運行
歌舞伎部門

助六由縁江戸桜

馬喰町若連囃子:飛田囃子若連

解説

 曽我五郎は、「花川戸助六」と名乗り、源家の宝刀友切丸を探し出すため吉原へ出入りし、わざと喧嘩を吹っかけては相手に刀を抜かせていました。三浦屋揚巻という花魁と恋仲になった助六は、吉原で豪遊する「髭の意休」が友切丸を持っていることを耳にし、それを確かめようとします。意休は、助六を曽我五郎と既に見抜いており、さらに刀を抜き、香炉台を真っ二つに切って見せます。その刀こそ、探し求める友切丸であったのでした。意休が三浦屋に入った後、助六は意休の帰りを待ち受け、刀を奪う決意を固めます。待ち伏せした助六は意休を切り殺し、友切丸を手に入れますが、追われる身となり大きな天水桶の中に隠れやり過ごし桶から出た助六でしたが、傷を負っているため倒れてしまいます。そこに現れた揚巻は、助六を打掛の下に隠し、大勢に囲まれていたが啖呵をきって助六をまもり、廊下から逃がしてやるのでした。

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