吉野山 千本桜

20番運行
歌舞伎部門

吉野山 千本桜

沖の町若連囃子:仁間囃子若連

解説

 源義経は兄である源頼朝から命を狙われ逃れて今、奈良は吉野の山中に逃げ隠れている。
 そんな義経を探しに、都に留まっていた義経の恋人「静御前」は義経の家来「佐藤忠信(源九郎忠信)」と共に義経が隠れている吉野山の館へと二人で向かう。
 この忠信実は、初音の鼓の皮となった狐の子狐の化身(狐忠信)。
 道中、お供の忠信とはぐれてしまった静御前が初音の鼓を打つとどこからともなく目の前に忠信が姿を現し、静御前のことを捕まえにきた逸見藤太や家来(花四天)を人らしからぬ動きや強さで蹴散らす。
 静御前の持つ初音の鼓を慕う忠信(親への愛情)、義経を慕う静御前(義経への愛)の二人が吉野の桜満開の山を旅していく歌舞伎の一場面である。

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