歌舞伎十八番の一つで、通称「助六」とよばれています。 花形戸助六は江戸一番の男伊達。吉原仲之町では助六が姿を現すと花魁たちがやってきて、競って吸い付け煙草を渡そうとするほどの人気ぶりです。この助六、実は源氏の宝刀友切丸を探している曽我五郎。夜ごと吉原に現れては相手構わず喧嘩をふっかけて刀を抜かせ、友切丸かどうかを見定めているのでした。 三浦屋の傾城・揚巻と恋仲になった助六は、吉原で豪遊する意休という老人が、この刀を持っていることを聞き出し、奪い返すという場面です。 吉原遊郭が舞台いっぱいに再現されています。吉原の華やかな雰囲気が感じられ、吉原見物にやってきた気分を楽しむことができる山車です。